QuartoでmarkdownからMicrosoft Wordに変換するときに、見出しなどは自動的にスタイルが割り当てられますが、任意のスタイルを割り当てたいこともあります。見出しの下などは常にFirst Paragraphになってしまうので。
Quarto markdownではブロックを使ってWordのスタイルを割り当てることができます。
::: {custom-style="Abstract"}
Quartoでスタイルの割り当て :::
ところが、このやり方で「本文」というスタイルを割り当てようとしたら、うまくいきませんでした。
::: {custom-style="本文"}
ここは本文のスタイルが割り当てられます。 :::
上のように「本文」を指定しても、なぜかそれとは別に「本文1」というスタイルが自動的に作られてしまいます。
何となく、名前が重複したときにそれを回避する動作に似ているな・・・
ということは、「本文」というスタイルは別の名前で定義されているのではないか?
と考えて、英語版のスタイル名を調べて指定してみました。
::: {custom-style="Body Text"}
ここは本文のスタイルが割り当てられます。 :::
今度はちゃんと「本文」のスタイルが適用されました!
というわけで、既存のスタイルの中で日本語のものを割り当てたい場合は、その英語バージョンを指定する必要があるみたいですね。なるほど・・・
スタイル名の英語バージョンは、Pandocユーザーガイドのoptionsの中のDocxテンプレートに関する説明に列挙されています。