QuartoでWord Templeteのスタイルを指定

日本語のスタイル名は使えない
Quarto
公開

2023年3月18日

更新日

2024年4月28日

QuartoでmarkdownからMicrosoft Wordに変換するときに、見出しなどは自動的にスタイルが割り当てられますが、任意のスタイルを割り当てたいこともあります。見出しの下などは常にFirst Paragraphになってしまうので。

Quarto markdownではブロックを使ってWordのスタイルを割り当てることができます。

::: {custom-style="Abstract"}
Quartoでスタイルの割り当て
:::

ところが、このやり方で「本文」というスタイルを割り当てようとしたら、うまくいきませんでした。

::: {custom-style="本文"}
ここは本文のスタイルが割り当てられます。
:::

上のように「本文」を指定しても、なぜかそれとは別に「本文1」というスタイルが自動的に作られてしまいます。

「本文」を指定したときのWordファイル

何となく、名前が重複したときにそれを回避する動作に似ているな・・・

ということは、「本文」というスタイルは別の名前で定義されているのではないか?

と考えて、英語版のスタイル名を調べて指定してみました。

::: {custom-style="Body Text"}
ここは本文のスタイルが割り当てられます。
:::

「Body Text」を指定したときのWordファイル

今度はちゃんと「本文」のスタイルが適用されました!

というわけで、既存のスタイルの中で日本語のものを割り当てたい場合は、その英語バージョンを指定する必要があるみたいですね。なるほど・・・

スタイル名の英語バージョンは、Pandocユーザーガイドのoptionsの中のDocxテンプレートに関する説明に列挙されています。